週刊朝日

頭蓋内手術では、富永病院が脳動脈瘤手術
でも1位となった。70年に同病院を開設して以来、
3100例にも及ぶ動脈瘤手術を手がけてきた理事長の富永紳介医師はこう話す。「当院は脳動脈瘤手術のうち、未破裂が8割を
占めます。患者さんも近畿圏だけでなく、全国から来ています。当院が患者さんに選ばれて
いるということでしょう」「当院では、院外の医師2人にレフェリー役として治療方針を決める話し合いに
出席してもらい、手術適用が独断に陥らないよう注意しています。動脈瘤が見つかっても、処置せずに経過観察している患者さんもたくさんいます。しかし、予防的な処置には、
いつ破れるかわからないという精神的苦痛から逃れるという意味もあるのです」
ほとんどゼロから始めた診療部門を、わずか3年で症例数トップに引き上げた病院がある。近畿地方の「心カテーテル術」数ランキングで1位の富永病院だ。
脳動脈瘤の手術では全国トップクラスの症例数で知られる同病院だが、現・心臓病センター長の高橋英介医師が2001年1月に京都桂病院から移るまでは、心カテーテルは年に数えるほどしかなかった。着任後、患者数が急増し、02年に471例だった症例数が、昨年は708例に達した。
高橋医師は、その理由をこう話す。
「うちは難波という立地条件のよさに加え、24時間365日、いつでも検査・治療ができる態勢を整えています。機動力がある病院だと認知されて、救急車の搬送や紹介による患者さんが増えたのではないでしょうか」
「わたしたちはセーフティー、シンプル、スピーディーという3Sをモットーに、15〜30分で治療を終えるよう心がけています。複雑病変の治療もできますが、どうしても時間が長くなりがち。]線透視下で行う治療ですから、時間が長ければ被爆量や造影剤が増えてしまいます。複雑病変のある患者さんにはバイパス手術をお勧めしています」
(以上、本文より抜粋)